かれこれ10年以上、ノイズキャンセリングヘッドホンを愛用している。
最初に使ったのは、2005年、飛行機の中だった。あるとき、飛行機に備え付けのヘッドホンがノイズキャンセリングタイプになっていた。使用してみたらジェット機の「ゴー」というあのいやな騒音がウソみたいに小さくなり、その効果に感動して、自分でもノイズキャンセリングを購入したのが始まり。
最初に購入したのは、ソニーのカナルタイプのヘッドフォン、MDR-NC11。以降、MDR-NC22W、MDR-NC300Dと使い続けてだんだん性能が良くなってきたのを実感。電子回路で騒音を消すため、回路が進化していくと、ノイズキャンセリングの性能はだんだん良くなってくる。
各社年々進化しているノイズキャンセリングヘッドホンだが、中でもBOSEのは性能が飛びぬけている印象で、最近はBOSEばっかり使っている。
今使っているのはQuiet Comfortシリーズで、装着感とノイズキャンセリング性能のバランスがすばらしく、カナル型も普通のヘッドフォンタイプもBOSEでそろえている。
Bose QuietComfort 25 Acoustic Noise Cancelling headphones – Apple devices ノイズキャンセリングヘッドホン ブラック【国内正規品】
Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones – Apple devices ノイズキャンセリングイヤホン ブラック【国内正規品】
飛行機以外の使用シーンで多いのが、電車やバス、地下鉄の車内。満員電車の車内では、音楽を聴いていない時でも、喧騒の中、自分だけの静寂な時間を求めてノイズキャンセリングヘッドフォンをしている。スイッチを入れて目を閉じれば、電車のガタガタ音や乗客のザワザワした会話の音が小さくなり、今本当に満員電車にいるの?と思ってしまう(笑)。
電車以外にはオフィスやカフェなどでも使っており、ノイズキャンセリングヘッドフォンは日常生活で大活躍で、もはや手放せない存在。ノイズキャンセリングヘッドフォンを使っていると、意外と身近なところに騒音、雑音があるのだと気づかされる。
ノイズキャンセリングヘッドフォンのメリット
ノイズキャンセリングヘッドフォンを使うメリットとして、以下のことがあげられる。
音楽プレイヤーの音楽を小さめの音で楽しめる
通常は電車や地下鉄などの周囲の騒音が大きな場所で音楽プレイヤーを聴こうとすると、周りの騒音に音楽がかき消されないように、大きな音量で聴かなければならない。
例えば、わたしの場合、自宅では小さいボリュームで十分楽しめた音楽が、満員電車の中だと周りの騒音が気になり、ボリュームを上げてしまうことが多々あった。ある時、家に帰ってから電車で聴いていたボリューム設定のままで音楽プレイヤーの音楽を聴いて、こんなに大きな音で聴いていたのかとびっくりしたことがある。
ところが、ノイズキャンセリングヘッドホンを使用すると、周りの騒音が減る分、音量を小さくしても十分音楽が楽しめるようになった。大音量による耳への負担を軽くする意味でも、ノイズキャンセリングヘッドフォンはわたしの役に立っている。
リラックスできる
飛行機や電車の騒音が緩和されるので、長時間のフライトや電車での移動時にノイズキャンセリングヘッドフォンは大助かり。
音楽を聴かなくても、静かな空間がスイッチ一つで手に入るのはありがたい。飛行機の中や新幹線で音楽を聴いた後、静音状態で、よくそのまま寝入ってしまう(笑)。
読書や考え事に集中できる
ざわざわしているよりも静かなほうが考え事に集中できるので、騒がしいところで読書をするときや考え事をするときはノイズキャンセリングヘッドホンをしている。
飛行機や電車内はもちろんのこと、オフィスも意外と騒がしいことに気づいた。PCやサーバーのファンの音、冷蔵庫の音、換気扇、屋外の自動車、人の話し声等、一見静かだと思える場所でも色々な「騒音」がある。わたしは、「うるさいな」と思うときはノイズキャンセリングヘッドフォンで騒音を和らげて、考え事に集中するようにしている。
おすすめのノイズキャンセリングヘッドフォン
私的には、BOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンQuiet confort25をおすすめします。ノイズキャンセリングヘッドフォンを10年以上使ってきて、ノイズキャンセリング性能の高さだけでなく、音質、装着感、質感に至るまで、BOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンの完成度の高さに満足している。
Bluetooth対応のスマートフォンやPCで聴くことが多いのなら、ワイヤレス対応のQuiet comfort35がおすすめ。Bluetooth対応でスマホやPCとスマートに接続。マイク内蔵のため、スマホの電話やスカイプと連携し、通話もスマート。内蔵バッテリーで最大20時間再生。従来の音声ケーブルも使用可能。予算に余裕があれば次はこれだ!と思っています。
[余談]
実はこの「ノイズキャンセリングヘッドホン」については、私自身、今から30年前の中学生時代にアイデアを思いついていたが、完成に持っていけなかったことがある。実際に機上で現物を知り、使ったときは感動モノだった。
音が波動であるならば、逆位相の波で打ち消すことで、「消音ヘッドホン」や、「消音スピーカー」、高速道路や新幹線の「消音壁」ができるのではないか。
はたまた、光も同じ波の性質を持っているならば、逆位相の光で光を打ち消すことができるのか。電波も、同じような考えが適用できそう…。などと当時考えをめぐらしていた。
簡単な実証実験として、スピーカーを向かい合わせにして、片方のスピーカーケーブルの音を+-逆向きに接続して逆位相の音を発生させてみた。すると低音部の音が確かに小さくなった。ものすごい発見をした気がして、興奮でその日は眠れなかった覚えがある。
電子工作少年だった私は、休みの日に大阪・日本橋に行って、部品を集めてプロトタイプの試作にトライしてみたが、中学生にはハードルが高く、いつの間にかあきらめてしまい、お蔵入りさせてしまった。
後で知ったことだが、ボーズ博士は1978年(私の小学生時代)にノイズキャンセリングヘッドホンの基本コンセプトを想起していたとのこと。音の専門家が40年続けてここまで完成度を高めたことに、改めて続けることが大事なんだなと感じた次第。