Canonのインクジェットプリンター「iP4300」が故障で使えなくなったため、
急遽、Canonのインクジェット複合機。MG7530を購入した。
MG7530は、プリンター以外にスキャナーやコピーの機能が付いた複合機タイプ。BCI350/351系の独立6色インクカードリッジを採用、印刷速度の速さと画質を両立している。
この機種を選定した一番のポイントは、有線LAN接続に対応していること。
Wifi接続に対応した機種は多いが、有線LAN接続に対応した機種は意外と少ない。
有線LANに対応していても高価だったり、ビジネス用途中心の大きな複合機だったりする中で、家庭用プリンターとして本体価格も安く、バランスの取れた有線LAN対応機種である。
満足している点
スキャナー、コピー機能
CISセンサーなので、画質はおまけ程度だが、用途によっては結構使える。
1、2枚程度の書類をスキャンしてPCに保存したり、コピーする程度なら、これで十分。(枚数が多い場合は、原稿フィーダーのついたドキュメントスキャナー(ScanSnap)を使用している。)
特にコピーは便利。
ちょっとしたコピーをとるために、わざわざコンビニまで出かけることがなくなった。
ネットワーク機能
有線LANもしくは無線LANでネットワーク上の複数のパソコンから印刷が可能。
拙宅は、有線LAN接続で各パソコンから印刷を行っているが、iP4300とプリントサーバを使用して有線LAN接続を行っていた時よりもさらに安定して印刷できている。
印刷速度
iP4300も早いと思っていたが、MG7530は印字速度がさらに早くなった印象。
キヤノンは元々印字速度に定評があったが、
例にもれずこの機種も印字速度が速い(特にブラック)。
画質
写真画質はわからないが、普通紙にカラー印刷を行った限りでは、
iP4300よりも格段ににじみが少なく、印字品質が向上している印象。
不満点
上記の機能や性能が強化された反面、逆に不満点も出てきた。
インクが高い
インクジェットプリンターを所有している人のほとんどがそう思っているのではなかろうか。
インクが高い、高すぎる。(逆にプリンター本体は安いのだが。)
本体をタダ同然の価格で配って替え刃で儲ける古典的な「ジレット商法」は、他にも色々あるが、インクジェットプリンターの場合、カードリッジの価格が数千円と高いために、髭剃りの替刃の場合と違い、カードリッジ購入時にどうしても抵抗を感じてしまう。
髭剃りの替刃のように、抵抗を感じない程度が適正価格だと思うが、いかがだろう?
インクカードリッジを2回交換したら本体が買えてしまうのであれば、消耗品と割り切って頻繁にプリンターを買い換える人がいるかもしれない。(現に、新品のPIXUS iP2700がインク付きで実売価格3,000円の時に、インクが無くなる毎に新品に買い替える人が現れたりしていた)また、互換インクを使用する人も出てくるのではないだろうか。
私は故障すると面倒なので互換インクを使っていないが、純正インクを使い続けている限り、故障しないという保証もないので、純正インク使用に関するメーカーのサポート向上も望みたいところである。(例えば、純正インクを使い続けている限りは本体を10年保証にするとか…)
まぁ、この機種に限った話ではなく、他社も含めたインクジェットプリンター全体の話ですが…
背面の手差し給紙口が無い
これも個人的にはあって欲しかった機能。
iP4300では前面1箇所の給紙トレイと、背面に手差しトレイがあったが、MG7530では前面に2ヶ所の給紙トレイがある。2箇所の給紙トレイのうち、1箇所は対応する用紙サイズが2L判までのサイズで、A4用紙が入らない。
iP4300では前面と背面両方にA4用紙を入れていて、どちらか1箇所が無くなったらPC上で用紙トレイを切り替えて使っていたので、ちょっと不便を感じている。
(まぁ、家庭用プリンターでそんなに大量に印刷する人は少ないので、私のように不便を感じる人はそういないのかもしれないですが…)
総合的に…
初期導入時の満足度は高いです。
あとは耐久性がどれ位あるか気になるところで、iP4300のように、8年間ノートラブルで使い続けられれば言うことなしです。