2年以上前に書いた以下記事へのアクセスがものすごく増えていてびっくりした。
どうも自動車評論家の国沢さんが同じような話題の記事を書かれていて、その関連でアクセスが増えたらしい。さすが国沢さん、ヤフーニュースすごいなぁ。
夜間の街中も「ハイビーム」なぜ増えた? 相手は目が眩み危険、怒鳴られるケースも
2018.5.28 Yahoo!ニュース
確かに、2年前よりもさらに「まぶしい車」が増えている気がします。
各方面で常時ハイビームが推奨されているみたいで、、、
郊外や対向車のないところは常時ハイビームでしょうが、うーん、市街地などの対向車がひっきりなしの場合、どうなんでしょうね。結局のところ眩しくて前方が見えなくなるので、市街地では過度の「ハイビーム」は危険だと思うのですが、、、
ハイビーム推奨の理由としては、以前に次のような説明を聞きました。
横断時に車にはねられて死亡した事故を調べたところ、96%がロービームでした。ハイビームの車はたった4%でした。少ないです。だからハイビームは安全です。ハイビームにしましょう、との説明だったのですが、あれ?それでいいの?それは単純すぎるでしょう、と思ったのは私だけじゃないでしょう。
当時の記事がLivedoorニュースにありました。
「ハイビーム使用を」警察が呼びかけへ 死亡事故の96%がロービーム
2016.9.21 ライブドアニュース
まず、ロービームの走行率ってどれくらいなんだろう?という疑問です。調べてみると、栃木県警が、「ハイビーム大作戦」というのを実施していて、「ハイビーム大作戦前」の2017年4月は、1818台中70台で3.9%のハイビーム率だったそうです。
ハイビーム率3.9%つまり、ほぼ4%。とすると、ロービーム率は96%。
あれえ!? 96%のロービーム率で、死亡事故の96%がロービームって、ハイビームも、ロービームも、それほど変わらないってこと?
むしろ、スピード出しすぎとか、よそ見運転、居眠り運転とか、事故を減らすために他にも注意しなければいけないことがあるのかもしれませんね。
特に、ハイビームは夜間の走行時、遠くを照らすことによりドライバーが遠くまで見やすくなる反面、照らされた側は眩しく感じるので対向車の運転者や歩行者、自転車が眩しく感じることに留意しなければなりません。
照らされた側の歩行者や自転車は、眩しくて周りがみえにくくなっている状態で道路を通行したり、自転車走行する可能性もあります。非常に危険な状態になります。
また、ハイビーム同士が対向車ですれ違った場合は、双方のドライバーが蒸発現象で対向車の間にいる歩行者や自転車が見えなくなってしまう場合があります。そうすることによって新たな事故を引き起こしかねないです。
対向車や歩行者の多い市街地では、ロービームに切り替えるのが望ましいでしょう。
では、警察での実際の見解はどうなんでしょう?調べてみました。
・夜間、街灯が少ない暗い道などを走行する時は、前照灯をハイビームにすることで歩行者などを遠くから発見することができ、早期の事故回避措置が可能。
・ただし、ハイビームは他の車両等を眩惑させるおそれがあり、対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を通行しているときは、前照灯を減光するかロービームに切り替えてください。
・交通量の多い市街地の道路などを通行するときは、前照灯をロービームに切り替えましょう。
実際、警察庁のサイトでも、市街地ではロービームを推奨しています。
安全運転を心がけましょう。