大阪・池田のカップヌードルミュージアムに行ってきた。
カップヌードルミュージアム(旧名称:インスタントラーメン発明記念館)は、日清食品の創業者で、インスタントラーメンの発明者である安藤百福氏(1910-2007)の業績を記念し建てられた企業博物館である。
人生に遅すぎるということはない
安藤百福は池田の自宅の裏庭の小屋で、一人こもって研究に没頭し、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を48歳の時に発明した。
【再現版】インスタントラーメン発明当時の自宅裏庭の小屋
わずか10m2の掘立小屋に、たった一人でこもって1年間休みなく研究をつづけ、世界初のインスタントラーメンが発明された。
ミュージアムの中には、その掘立小屋が再現されており、中に入って当時の様子を見学することができる。このような環境で、48歳の安藤百福は世界のチキンラーメンを生み出したのかと思うと、私も、研究者のはしくれとして、まだまだたくさんやることがある、 と改めて気づかされた。
その後、1971年(安藤百福61歳)にも、世界初のカップ麺「カップヌードル」を発明、新たな食文化を創出した。「何かを始めるのに、何歳になっても決して遅すぎるということはない」のだと、改めて思った次第。
子供のお勉強に連れて行ったのに、父親のほうが真面目にそんなことを小屋で考えてしまう位、当時の小屋が緻密に再現されているので、ぜひ行ってみてください。
他にも、
・チキンラーメンファクトリー(下記)
チキンラーメンの手作り体験。有料。要予約
・マイカップヌードルファクトリー
オリジナルカップヌードル作りを体験。有料
・安藤百福とインスタントラーメン物語(展示コーナー)
・マジカルテーブル(クイズコーナー)
・カップヌードルドラマシアター(映像紹介)
・世界のインスタントラーメン(パッケージ展示)
・安藤百福の軌跡(展示紹介)
・インスタントラーメン・トンネル(下記)
・テイスティングルーム(下記)
・ミュージアムショップ
などがあり、中身の濃い展示・体験内容となっている。
インスタントラーメン・トンネル
チキンラーメンから最近の新製品に至るまで、約800種類のインスタントラーメンを時系列に展示。まるでタイムトンネルでタイムスリップしているかのように、インスタントラーメンの歴史をさかのぼることができる。
学生時代に大好きでよく食べていたカップ麺をみつけて、これまたお父さんのほうが大興奮(笑)。
マイカップヌードルファクトリー(要予約)
なんとチキンラーメンを生地からつくることができる。有料。要予約。カップヌードルミュージアムの公式予約サイトから予約可能。体験希望日の3ヶ月前から前日16:00まで予約可だが、人気ですぐ埋まるので早めの予約をおすすめします。
わたしの場合、休日はあきらめて子供の学校の代休日(平日)に行ってきました。あれだけ休日に取りづらかった予約も体験もスムーズで、比較的空いていました。
ガラス張りの空間で、例えば母娘が中に入っておとうさんが外から撮影する、なんてこともできます(うちの場合(笑))。こちらは子供にも大人にも人気で、親子でワイワイ言いながら楽しんでました。
外からの撮影は、ガラスが若干反射しやすいので、円偏向フィルター(C-PL)があったほうがよいです。わたしが使用しているのは定評のあるKenko製。
テイスティングルーム(喫食コーナー)
カップ麺の新商品や地域限定商品の自動販売機があります。お湯と割りばしが用意されており、テイスティングが可能。(自販機で買って、ここで食べずに持ち帰ることも可能です。)
午前中、展示と体験で、すっかりインスタントラーメンが食べたい気分になった直後に、テイスティングルームが!日清さん、ナイスなレイアウト設計です。
しかもちょうど席が空いていたので、ここでお昼をいただくことに。
(最初、ミュージアムの近くに、ラーメン店(一風堂池田店)があったので、そこにしようかと言っていましたが、展示を見てすっかりインスタントラーメンの気分になってしまいました。)
人気No.1は北海道限定の「どん兵衛」とのこと。その他、東日本限定や新発売の商品も自販機で売られていました。(時期によって随時変わるそうです)
私は、行列のできる店のラーメンにしました。家人は、食べなれた「どん兵衛」。インスタントラーメンについて勉強したあとのカップ麺は格別においしかったです。(笑)
というわけで、お昼をまたいで見学に行かれる方は、インスタントラーメンを食べるスペースもありますのでご安心を(笑)。但し、スタッフの方に聞くと休日は結構混むそうなので、やはり平日がねらい目ですね。